石田泰のイタリア通信

Author: Created: 2012/09/24 15:13
連載・石田泰のイタリア通信
By staff on 2013/07/10 11:26

10年ぶりの伊3大労組統一要求大集会

6月22日、伊3大労組(1120万人)統一要求10万人を越える大集会がローマ市内で開かれた。「労働は民主主義!」をスローガンに3大労組書記長が10年ぶりに揃った。演壇から「実行されない口約束はもうたくさんだ。国民は答えを今すぐ求めている。勤労者と年金者に消費を拡大させる為の生産増産と国庫の再配分、レッタ政府は勇気を持って無用な論議を排して労働に関する減税を勤労者、年金生活者、企業にせよ。我々の闘いは中断することなく続き、もし、中断すれば祖国へのすべての希望を失うことになる」。 と政府に訴えた。この大集会にはPD新書記長エピファーニ(前CGIL書記長)と左翼のSELリーダーでプーリア州知事のヴェンドラが参加した。ヴェンドラ知事は「レッタ首相は勤労市民の立場に立って政治を進めていない」と強い姿勢で批判した。

By staff on 2013/07/10 11:12

エンリコ・レッタ政府の誕生

4月28日のレプッブリカ紙は<病のイタリアに有力な医者現る>と社説に掲載した。ナポリターノ大統領から組閣に失敗したら総選挙、後がないと首相に指名されていた最後のカード、民主党副書記長46歳のエンリコ・レッタは2カ月に及ぶ政治空白を終わらせ新政権を誕生させた。21閣僚の平均年齢は53歳と若返り、女性閣僚が7人で内一人は黒人、市民権担当相に就任した。同日午前11時30分PD,PDL,中道派から支持を取り付けた閣僚宣誓式が大統領府で執行中、首相官邸前広場で警戒中の国家警察官2人が銃撃で重軽傷を負い、TVを見ていた人々は騒然となった。犯人はすぐに取り押さえられ南イタリアから出てきた49歳になる左官工で失業者だった。曰く、<自分はすべてを失ったのに政治家は裕福だ。政治家を撃ち殺そう。しかし政治家が一人も居なかったので警官に向けてピストルを撃った。自分も自殺しようと想ったが実弾が無くなっていた。>ショッキングな動機ではないか。

By staff on 2013/01/09 13:12
ユーロ通貨とイタリア経済「EU以降のイタリアの経済事情」

EUは2012年のノーベル平和賞に選ばれた。
EUが第二次大戦後、60年以上にわたり、欧州の平和と和解、民主主義や人権の進展に貢献したことが評価された。
現在27カ国(域内人口は5億人)が加盟しているEUは周知のごとく創設以来最悪のユーロ債務危機に直面し、欧州分断が懸念されている。
欧州の公的債務危機の根源は、運用総額約2兆ドル(2011年10月末)のヘッジファンド等の国際金融資本だ。
根本的な解決策はこの国際投機団を国際社会が法的に規制し、閉め出す事だ。彼らはギリシャ危機を利用して空売りで大儲けし、さらに、「機能不全な欧州圏の債権は買うべきではない」と“南欧州売り”を浴びせた。
この“南欧州売り”をまともに受けたイタリア経済社会は3年に及ぶ深刻な景気後退に置かれている。イタリア経済に打撃を与えている金利スプレッド(ドイツ国債との差)だが、昨年11月9日には575に達した後、成立したモンテイ政権は血がにじむような市民の痛みを伴う一連の大幅な増税、大規模な歳出削減、大胆な構造改革を断行した結果、現在は320前後に縮小し、市場は信用回復に向っているが、金利スプレッド指数が高いほど国債の金利が高くなり資金調達がドイツと比べて不利になる。
By staff on 2012/09/15 11:27
ユーロ危機の根本解決策は各国の統一したヘッジファンド規制が必要

今、イタリアの経済・財政攻撃をしているのは、運用総額約2兆ドル(2011年10月末)のヘッジファンド等の国際金融資本だ。彼らはギリシャ危機を利用して空売りで大儲けし、さらに、「機能不全な欧州圏の債権は買うべきではない」と“イタリア売り”をしている。従って、根本的な解決策はこの国際投機団を国際社会から法的に規制し、閉め出す事だ。EU諸国ではヘッジファンドやデリバティブ(金融派生商品)の規制を強化すべきだと、提言しているが米国や英国などは規制に反対している。何故ならヘッジファンドは全体の約7割が米国と英国の両国に集中していて、規制すれば両国の利益が侵されるからだ。
それに追い打ちを掛けたのが7月13日格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスで、イタリア国債の格付けを「A3」から「Baa2」に2段階引き下げ格付けの見通しはネガティブとした。
この2ヶ月間モンテイ首相はUE諸国の首脳会談に毎週のように交渉に臨み“スーパー・マリオ”ぶりを遺憾なく発揮している。首相は一連の交渉の中でドイツ、オランダ、フィンランドがユーロ通貨防衛策提案に対して強力な綱引き交渉で欧州銀行同盟とユーロ圏の金融安全網=Scudo anti-spread設立に同意させた。
By staff on 2012/09/02 15:17
石田 泰 (いしだ ひろし)
私は、1972年6月22日にペルジャー外国人大学の門を叩いて以来、今年、在イタリア生活が満40年になります。当時、満30歳を迎えていました。
私の人生は日本での生活よりイタリア生活の方が10年も長くなりました。
亡父より10年も長生きしています。
この40年間を振り返ると、感無量です。
私のイタリア生活は風のごとく〈さーっと〉40年間が吹き去っていきました。
結婚し、一女の父となり、通訳業務を通じて、各方面で活躍されている方々とイタリアと日本の社会に関わり勉強をさせていただきました。
その中の一人に現職の大統領ナポリターノ氏がいます。
1976年のCGIL大会がRiminiで開かれ、私は総評の通訳として喚ばれました。
当時、彼はイタリア共産党の経済局長でした。
そして、今は亡き人、ルチャーノ・ラーマ書記長が同席されました。

1978年、貿易会社を設立し、現在は跡継ぎの娘が2代目として頑張っています。
1993年、在トスカーナ日本人会を有志10人と設立して、今年20周年を迎えます。
100人の会員を有し、日本政府からの補助金をもらう日本人学校も併設しています。

肝心な私のイタリア語ですが、最近は加齢のせいか、聞き取りが悪く、繰り返して聞き返すと、女房のアリダから「イタリア語は少しも上達しないわね!」と面倒くさく言われ、私は腹が立つから「よし、解った……じゃあ、これからは日本語で話してくれ!」……と、こんな感じでアリダとは日常生活を送っています

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