講演会・イベント/グラムシを読む会

By staff on 2012/12/14 12:08
2012年10月28日(日)本郷交流館
テーマ:陳光興『脱帝国-方法としてのアジア』(丸川哲史訳、以文社、2011年刊)を読む
報告者:伊藤 晃

 〈報告要旨〉
  本書の著者は台湾の人。カルチュラル・スタディーズの流れのなかで活動している。
  本書は、米・中・日の諸「帝国」がヘゲモニーを争う現代の東アジアで台湾などの「小国」が自分の将来をどう選択するかを問う。これらの諸国はみなかつての植民地であって、現在も「脱植民地」の課題を抱えている。著者はネグリらの「帝国」論とは異なる立場から、「帝国」支配の世界構造から諸「帝国」自体の内的批判と呼応して脱出する(「脱帝国」)ことを主張するが、それは帝国的支配構造を支えてきた冷戦構造から脱出する(「脱冷戦」)ことが条件だと言う。